「イノシシの知力が高いというよりは、高度な脳の機能を持っていると思われている人間の知力が低いのです。」

「と言いますと?」と町会長。

「僕は、猫と対等の付き合いをしていたことがあるので、猫が人間の能力が低いと思っていることを知っています。」

「猫は陰陽が分かるということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。陰陽が分かるか、分からないかという観点から考えると、イノシシや猫に匹敵する知力を持っている人間は、天才系だけです。」

「しかし、猫は字が読めないし、スマフォも使えませんよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、猫は人間が自分より下等な動物だと思っています。」

「しかし、猫は人間に餌をもらって生きているのではありませんか」と町会長。

「僕は、猫に餌をあげたことはありません。」

「猫に餌をあげないで、猫と付き合っていたのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。猫は、餌をくれる人間は自分の魅力に参ってしまっていると考えています。」

「なるほど。猫は魅力的なのが人間に対する武器だと考えているのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。ですから、飼い主が猫の嫌がることをしたり、猫が食事をしているのを邪魔したりすると怒ります。」

「猫より下等な人間に嫌がることをされるなんて許せないということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。それだけではありません。猫は犬と同じように人間の言っていることが理解できるのですが、理解できないふりをしています。」

「本当ですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。猫は自分がやりたいようにやるために、人間が言うことが分からないふりをしているのです。」

「人間は簡単にだまされるアホポンだと思っているということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。先ほど話したように、長老が僕の治療で体力が上がり、旅に出た後、僕が始めた苔庭をグチャグチャにする猫が現れたのですが、その猫との戦いで、猫が人間の習性を知り抜いていることが分かりました。」

「猫は、人間の習性を知り抜いているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。例えば、その猫は、僕が庭に現れると逃げるのですが、本当に逃げたりはしません。」

「と言いますと?」と町会長。

「必ず、一番近くの角を曲がります。」

「と言いますと?」と町会長。

「必ず、一番近くの角を曲がった後、そこで様子をうかがっているのです。」

2021/11/17

<水道後記65>
それじゃあ、『SKX伸縮可とう離脱防止継手』はどういう目的で作られたのかと思う人は筆者だけではないと思う。

川西水道機器のウェブページには『伸縮可とう機能が管歪みを吸収、優れた耐震性能を発揮します』と書かれている。しかし、筆者の実験では、『伸縮可とう機能』はポリエチレン管のすっぽ抜けを阻止することができない。すっぽ抜けを阻止する機能は離脱防止金具にあるのだ。

 筆者は、地盤沈下でビルが歪み、給水管が損傷するということが起こるのではないかと推測している。そして、地盤沈下によるビルの歪み程度なら『SKX伸縮可とう離脱防止継手』で対応できるのかも知れないとも思っている。しかし、この推測はデーターに基づく推測ではなく、筆者の単なる主観的な推測に過ぎない。<続く>

2024/11/1